1985年の初代モデル以来、進化を続けてきたGSX-R750は、750ccの市販レーサーを用いるレースのベースモデルだった。その、750ccクラスのレースが、それまでのTT-F1からスーパーバイクに変更された1994年に登場したのが、GSX-R750SPだった。とはいえ、GSX-R750のモデルチェンジに伴って、販売名称が「GSX-R750SP」とされたに過ぎず、実質的にGSX-R750の92-93年型のアップグレード版だった。もちろんアップグレード版として、倒立フォークのアウターは、それまでのφ41ミリから43ミリに変更され、キャブレター径も従来のφ38ミリから、φ40のTMRに変更されていた。本来ならば、GSX-R750の94年型・95年型としたほうが、モデルヒストリーとして分かりやすいが、バイクブロスでは、メーカーの販売名に従って、別モデルとして扱った。