ムルティストラーダV2は、2022年の新型モデルとして発表された。ムルティストラーダ950(2017-2021年)の後継車で、大排気量版のムルティストラーダが、V型4気筒エンジン搭載とともに、名称をムルティストラーダV4に改めた影響で、2気筒エンジン車も、ムルティストラーダV2になったかたち。排気量937ccのテスタストレッタ11°エンジンは、新作コンロッドの採用や新しいクラッチの採用などの改良が施されたもの。また、メンテナンス間隔が延長され、オイル交換は1.5万kmごとが推奨されていた。車体デザインはムルティストラーダ950を踏襲したものだが、シート形状が変更され、シート高がこれまでの940mmから930mmにダウンされていた。コーナリングABS、坂道発進をサポートするビークル・ホールド・コントロール、トラクションコントロールやライディングモード選択機能が備えられていた。前モデル同様に、電子制御式サスを備えたSバージョン(ムルティストラーダV2S)もラインナップされた(別項)。※発表時の段階では、日本市場への導入は2022年の第一四半期が予定されていた。