2014年に登場したCB650F。4気筒のミドルクラスCBとしては、2007年に生産を終えたCB750以来の設定となった。大型バイクのエントリー層から、一周まわって「このあたりがちょうどいい」と感じるようになったベテラン層まで、幅広いライダーに受け入れられるモデルとして開発され、扱いやすい車体サイズと直4らしい回転フィールとがあいまって、とびきり高性能というわけではないが、スポーツバイクとしての楽しさは、しっかりと持っていた。CB650Fのネイキッドスタイルは、2000年代から人気の、いわゆる「ストリートファイター」ルック。そんな力強いフォルムに、1974年登場のCB400フォアを思わせる、流れるようなラインで構成されたエキゾーストパイプが組み合わされていた。なお、同時にフルカウル仕様のCBR650Fも登場。2017年には、CBR650Fとともにマイナーチェンジを受けた。平成28年排出ガス規制に対応するためだったが、同時にスタイリングやミッションの変速比も変更された。※2018年11月のミラノショーで、実質的な後継モデルとなるCB650R(2019年モデル)が登場した。