2021年のスペシャルモデルとして、ディアベル1260・ファミリーに設定されたのが、ディアベル1260ランボルギーニだった。イタリアのスーパーカー/エキゾチックカーメーカーとして有名だったランボルギーニとのコラボレーションモデル。ドゥカティとランボルギーニは、ともにフォルクスワーゲングループのアウディ傘下にあり(2020年当時)、2輪と4輪という分野で、それぞれがスポーツマインドを体現する存在だったので、その登場は必然でもあった。可変バルブタイミング機構を備えた排気量1,262ccの水冷L型2気筒「テスタストレッタDVT」をトレリスフレームに搭載するところや、さまざまな電子制御システムがライダーをサポートするところなどは、同年のディアベル1260・シリーズ同様。厳密にいえば、ベースモデルは上級仕様のディアベル1260Sで、ブレンボやオーリンズを採用した足回りの仕様は、その「S」タイプと同様だった。なお、モチーフとなったのは、2019年のフランクフルトモーターショーで発表された、「ランボルギーニ・シアン FKP37」。カラーリングやホイールなどに、シアン FKP37をイメージさせるに十分な意匠が与えられていた。630台限定で販売された。※2020年11月26日現在、日本市場への導入に関する情報はない