パニガーレV4・ファミリーに、2021年の新型として追加されたのがパニガーレV4 SPだった。モデル名の「SP」は「スポーツ・プロダクション」で、サーキットユースが主だった。SPのベースになっているのは、同年式のパニガーレV4Sで、排気量1,103ccのV4エンジン(デスモセディチストラダーレ)の出力/トルクは同じ値で、ユーロ5に適合。SPでは、乾式クラッチやアルミタンク、カーボンファイバー製のホイール、同じくカーボン製のフロントフェンダーが採用されていた。また、ドライブチェーンは520サイズに変更され、シングルシート仕様でもあった。ブラックを基調としたカラーリングは、MotoGPやSBK(スーパーバイク世界選手権)におけるドゥカティコルセのワークスマシンが冬季テストを行う際の暫定カラーをイメージしたものとされていた。※2020年11月に発表された時点で、日本市場への導入に関する情報はない。