BMW・R1200CLは、2002年に登場したラグジュアリー・ツアラー。R1200C(1997年-)から生まれた、3番目の派生モデルだった。R1200CLのコンセプトは、BMW伝統のフラットツイン(排気量1,169.6ccの水平対向2気筒エンジン)に、当時の最高級ツアラーだったK1200LTのような快適装備を備えたモデル。ボディ同色にペイントされたパニアケース(サイドケース)とトップケース(パッセンジャー用の背もたれ付き)を備え、ハンドルバー固定タイプの巨大なフロントカウルが組み合わされていた。見るからにボリュームを増したとおり、車両重量もアップしていたため、サスペンションは、他のR1200C・シリーズとは異なる専用セッティングが施されていた。また、シリーズの先行モデルと異なるのは、ホイールとタイヤのサイズ。R1200CLは、フロントが16インチに小径化され、タイヤ幅は、フロント用としては太い150ミリを採用していた。※BMWのクルーザーモデルは、R12000C・シリーズのみで、2000年代中頃までにラインナップから姿を消したが、2020年に、ヘリテイジスタイルのクルーザーとして、R18が登場した。