Vストローム650に対するVストローム650XTと同様に、Vストローム1000とほぼ共通の装備を持ちながら、オフロードテイストをトッピングした派生モデルが、Vストローム1000XTだった。2017年にVストローム1000がフルモデルチェンジしたのと同時に設定された。両車の外観における違いは、XTがワイヤースポークのホイールを採用していたこと。凹凸の多い路面では、ホイールのスポークが衝撃を吸収するとされていることから、オフロードバイク=スポークホイールというイメージがあったためだ。また、見た目からは分かりにくいが、ハンドルがテーパー形状(ハンドルバーの中心部が、両端よりも太い)になっていた。これも、通常のハンドルバーよりも耐衝撃性に優れるというところからの採用だった。2020年には、後継モデルとしてVストローム1050XTが登場。車名の「数字」が50だけ増えていたが、Vツインエンジンの排気量は1,036ccで変わらずだった。