タイのバイクメーカーGPXが生産するデーモンGR200Rは、排気量198ccの水冷4スト単気筒SOHCエンジンを、トレリス構造のフレームに搭載したフルカウルスポーツモデルとして、2020年に登場した。デーモン・シリーズとしては、先行してデーモン150GRがラインナップされていたが、150GRが、前後14インチの小さめなホイールを採用していたのに対して、GR200Rは、ロードスポーツ用としてフルサイズの前後17インチを採用していた。ミッションは6速で、フロントサスは倒立フォーク、前後ブレーキはともにシングルディスク式で、メーターはフルデジタルで、燃料計やギアポジションも表示していた。ヘッドライトを含む灯火類は、全てLEDだった。なお、2020年の登場時は、2バルブエンジンだったが、2021年にはシリンダーヘッドが4バルブ(SOHC)化された新エンジンを搭載。最大トルクは、従来の17.2Nmから17.5Nmに向上していた。モデル名は一貫してGR200Rながら、便宜上、2バルブエンジンモデルに「2v」、4バルブモデルに「4v」を付けた。