ベンリィCB90は、1970年1月に発売された小排気量のスーパースポーツだった。登場の半年前(1969年7月)には、ドリームCB750フォアの日本国内販売が開始されており、CB90も、大排気量モデルと同様の本格的なスタイルと装備を与えられていた。89ccの空冷4スト単気筒OHCエンジンは、低回転から高回転までフラットなトルク特性を求めた粘り強いユニットで、大容量の湿式多板クラッチ、5段リターン式のミッションが組み合わされた。1972年には、後継モデルとなるベンリィCB90JXが登場。CB90JXには、機械式のディスクブレーキ搭載仕様も設定された。