フォルツァSは、フォルツァ(MF06)に、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を搭載したバリエーションモデル。ベースのフォルツァ登場を追いかける形で、2000年8月にデビューした。このABSシステムは、前後ブレーキ連動式でもあり、とっさのブレーキ操作でも、安定した制動を実現したもの。また、信号待ちなどの際に、自動でアイドリングを停止させるアイドル・ストップシステムも塔載された。ホンダは、前年のジョルノクレアデラックスにおいて量産バイク初のアイドルストップを搭載しており、それに続く採用となった。その他の基本的な構成は、フォルツァと共通だが、「ハイグレード版」という位置付けから、マフラーにステンレスカバーが追加されたり、フロントインナーボックスに12Vアクセサリーソケットが設けられたりもした。次期、MF08以降のフォルツァでは、ABS付きを、「S」で表わすことはなくなり、車名+ABS という表記になった。