2017年開催の第45回東京モーターショーで、「市販予定モデル」として世界初公開されたPCXエレクトリックは、その名称のとおりの電動スクーターだった。外観は、同時に公開されたPCXハイブリッドと共通であり、2018年に登場した三代目のPCX/PCX150とも同じだった。東京モーターショーで発表された資料によれば、モーターの定格出力は0.98kWとなっており、その数値から、原付1種ではなく、原付2種扱いになることが見てとれた。バッテリーはリチウムイオンであり、着脱可能なバッテリーパック式が採用されていた。先ほど「外観はハイブリッドと共通」と記したが、エンジンを搭載しないため、当然ながら排気システム(マフラー)は存在しなかった。初公開から約1年後の2018年11月30日から、企業や個人事業主向けの「リース販売」が開始された。また、2019年春からは、観光地でのレンタルサービス実証実験も予定されていた。