タイガースポーツ800は、2025年の新型モデルとして、2024年の10月に発表された。「タイガー」を名乗るモデルは、トライアンフにおけるアドベンチャーモデルという位置づけとなり、タイガー「スポーツ」となると、主に舗装路走行を得意とするツアラーモデルということになるため、タイガースポーツ800も、アドベンチャーモデルらしいルックスや、アップライトなライディングポジションでありながら、前後ホイールサイズは17インチで、ロードタイヤを採用していた。搭載したエンジンは、排気量798ccの並列3気筒エンジンで、新しく開発されたもの。115psの最高出力と84Nmの最大トルクを、それぞれ10,750rpmと8,500rpmで発生させていた。ライディングモードは、レイン/ロード/スポーツの3種。6速ミッションにはクイックシフターが標準装備されていた。ABSとトラクションコントロールは、6軸IMUが制御するコーナリングタイプで、クルーズコントロールも搭載していた。