2000年に日本で発売された250ccクラスのスクーター、フォルツァは、MF06と呼ばれた初期型から数年おきに、MF08、MF10とモデルチェンジを繰り返していった。日本でMF12となったフォルツァSi(2013年)の海外市場向けモデルが、NSS300フォルツァだった。車名のとおり、排気量は250cc以下ではなく、(300でもない)279cc。日本では250ccクラスは「ビッグ」スクーターだったが、NSS300フォルツァは、「ミッドサイズ」のスクーターという位置付けだった。ABSはオプション設定。フォルツァ300は、2018年3月に登場したニューモデル。2017年から欧州市場で販売されていたフォルツァ125と共通のイメージを持つエッジをきかせたスポーティなデザインが特徴だった。エンジンは、NSS300フォルツァと同じ279ccの水冷単気筒SOHCエンジン。スポーティな走りとユーティリティの高さも受け継いでいたが、ホイールベースは36ミリ短く、車重は12kg軽くなっており(ABSは標準装備)、電源ソケットも装備されるなど、走りもユーティリティもグレードアップしていた。このフォルツァ300の日本国内向けモデルとして、フォルツァ(250)が用意され、2018年3月の大阪モーターサイクルショーで初披露されたのち、2018年7月から新型フォルツァとして発売された。欧州向けのフォルツァ300には、2020年モデルで「リミテッドエディション/デラックス」が追加ラインナップされた。※2021年モデルとして、フォルツァ350が新登場。フォルツァ300の後継モデルとなった。