カワサキ初の750ccレーサーレプリカだったZXR750(1989年登場)が、初めてのフルモデルチェンジを受けた1991年に、レースベースモデルとして追加されたのが、ZXR750Rだった。748ccの水冷直列4気筒DOHCエンジンは、ベースのZXR750から圧縮比やバルブタイミングが変更され、高回転高出力タイプの特性が与えられていた。ミッションのクロス化やフルアジャスタブルの前後サス、アルミ製の燃料タンクなども、Rのための装備だった。1993年には、ZXR750のモデルチェンジに併せて進化。94年までラインナップされたのち、750ccのレースベースモデルとしての役割は、1996年に登場したニンジャZX-7RRが受け継いだ。