バーディー・シリーズは、スズキ製のアンダーボーンフレーム・ビジネスバイク群。スーパーカブに対抗するモデルとして、1970年代から2010年代まで展開された。そのベーシックラインであるバーディー50は、スーパーフリーの後継モデルとして1973年に登場。当初は、スーパーフリー同様に2ストロークエンジンを搭載していたが、1983年からは、4ストロークエンジン版もラインナップされ、それぞれ「2サイクル・バーディー」「4サイクル・バーディー」(※)と呼称され、2スト車と4スト車が並存するというモデルライフを過ごすことになった。バーディー50が、4ストロークエンジンに統一されたのは、2004年11月発売の2005年モデルから(空冷4スト単気筒OHC49ccエンジン搭載)。この年のフルモデルチェンジでは、ホイールを前後とも14インチに小径化させるとともに、フロントサスがボトムリンク式からテレスコピック式に変更されていた。また、フェンダーとレッグシールドが樹脂製にもなった。セルフスターター付きモデルが設定され、登場後、新聞配達用途の、名前も「新聞バーディー50」や積載能力を強化した「重荷用バーディー50」もラインナップされた。2008年3月にマイナーチェンジされ、フューエルインジェクションを採用。燃料計がメーター内に配置されるなどの変更も受けたが、これが最後の仕様変更になった。※「4ストローク(4スト)」と「4サイクル」は同じ意味。「4ストローク/1サイクル」が正確な表現だが、その省略形が「スト」を付けるか「サイクル」になるかの違い。