タイガースポーツは、2013年に発売されたアドベンチャー系オンロードツアラー。2007年から販売されていたタイガー1050をベースに、オンロードスポーツとしての機能向上をはかったモデルだった。タイガー1050のモデルライフ中に、タイガー800(2010年)、タイガーエクスプローラー(2012年)といったフロント19インチホイールのオフ系アドベンチャーが登場したことで、それらとは路線を異にする方向へ、つまり、ロード寄りだったタイガー1050の特性を、より強調する方向へ舵を切ることが可能になったために登場したもの。基本構造は、タイガー1050を引き継ぎ、スタイリングも連続性が強いものだったが、実際はカウルデザインは一新されており、片持ち式のスイングアーム、リム幅6.0インチの新作ホイールなどを採用した。エンジン出力は、タイガー1050よりも10ps引き上げられて、125ps(92kW)となった。日本市場への導入当初は、大型スクリーンやエンジンガード、ヒートグリップなどを装備した「Dパッケージ」が、限定的に発売された。