2014年に登場したサンダーバードLTは、サンダーバード・シリーズ(2009年-)の中で最も分かりやすいモデル。大型スクリーン、パッセンジャー用のバックレスト、本革性のパニアケース、フットボード(前後とも)を備えたツーリング仕様だった。同時に、サンダーバードコマンダーも登場しており、両モデルとも方向性としてはクラシック指向。サンダーバードLTは、上記の装備のほか、ディープフェンダーなモールなどで、クラシックテイストをより強調したモデルだった。ホイールサイズは前後とも16インチで、エイボン製のOEMタイヤはホワイトリボン付き(サイドウォールが白い)。サンダーバードストームと同じ1,699ccの水冷並列2気筒エンジン(270度位相クランク)を搭載した。なお、スクリーンは取り外し可能で、本革のパニアケースは内部に樹脂素材を使って型崩れを防止していた。ちなみに「LT」は「ロングツーリング」ではなく、「ライトツーリング」のこと。