1983年に発売されたMTX200Rのマイナーチェンジ版の後継モデルとして登場したのが、MTX200R2だった(1985年2月発売)。「2」となった主なポイントは、フロントに油圧式ディスクブレーキが採用されたことだった。また、プロリンク式リアサスのショックアブソーバは、リザーバタンク付きになり、スイングアームはアルミ製に変更されていた。ラジエターもオールアルミ製の密封式となり、メンテナンスが容易になっていた。搭載した排気量193ccの水冷2スト単気筒エンジンは、MTX200Rと同型(MD07E)ながら、最高出力は2psプラスの28psにアップ。ATAC(※)を採用していたのは変わらず。MTX-Rシリーズとしては、MTX200R2と、この年11月のMTX50Rのマイナーチェンジ版が最後になり、ホンダの2ストオフロードとしては、1988年からCRMシリーズが登場した。※ATACは、自動調整トルク増幅排気機構(オートコントロール・トルク・アンプリフィケーション・チャンバー)の頭文字。エンジン回転数に応じて、自動的に排気容積を変化させるもの。