スペイシー250フリーウェイは、スペイシー・シリーズの最上位モデルとして、1986年8月に発売された。単に「スペイシー」+「排気量」だけではなく、「フリーウェイ」も加えられた車名の通り、244ccエンジンを搭載した軽二輪スクーターとなるため、高速道路を走ることも可能だった。このエンジンは、同じ年の4月に発売されたフュージョン由来のもので、フュージョンが、のちの時代に「ビッグスクーター」と呼ばれるようになるスタイルを持つのとは違い、スペイシー250フリーウェイは、まるで原付スクーターを拡大したかのようだった。とはいえ、フロントサスには、機械的なアンチノーズダイブ機構を備えたトレーリングリンク式を採用し、フロントブレーキは油圧式ディスクと、走行性能に見合った装備が手当されていた。1986年11月には、マイナーチェンジを受け、デジタルメーターやタンデムグリップを採用した。89年にはモデルチェンジとともに、車名を「フリーウェイ」と改めた。(フリーウェイは別項目)