大排気量の3気筒エンジンを縦置きしたマッスルクルーザーとして、初代ロケットスリーが登場したのが2004年。それから20年、そのキャラクターを崩すことなく進化を続けてきたシリーズが、2024年に新世代へと移行した。ここで、新たに「ロケット3ストーム」というシリーズ名が与えられた。ロケット3ストームRは、シリーズ内でスポーツライディングの可能性を求めたモデル。ハンドルバーは低く、フットステップはネイキッドスポーツのようなミッドコントロールが採用されていた。排気量2,457ccの3気筒エンジンは、最高出力182ps、最大トルク225Nmを発揮。これは、2023年までのロケット3R/GTよりも(排気量は同じながら)、出力で15ps、トルクで4Nm上回るものだった。この最大トルクは、4,000rpmという低い回転域で発生されるため、1速から6速まで、どのギアを選んでも、爆発的な加速を生み出すことができるとされた。2024年に登場したニューモデルとして、コーナリングABSや同・トラクションコントロールさまざまな電子制御技術がライダーをサポートしていたのは言うまでもなかった。坂道発進をサポートするヒルホールドコントロールも搭載。※ペアとなるツアラー仕様のロケット3ストームGTも同時に登場した。