CB250RSは、1980年3月に発売された軽二輪ロードスポーツモデル。スリムで軽量、そして軽快なハンドリング特性という、スポーツバイクの原点を求めたモデルだった。排気量248ccの空冷4スト単気筒OHC4バルブエンジンは、最高出力25PS(リッター換算100PS)を発揮。単気筒ながら、2本の排気バルブごとに設けられた「ダブル・エキゾースト・システム」は、中低速域での出力向上と冷却効率を高めるものだった。始動方式はキック式で、ミッションは5段変速。コーナーリング時のバンク角(バイクを倒せる許容角度)は42度が取られていた。広告キャラクターには、GPライダーの片山敬済(かたやまたかずみ)選手が起用された。ハンドル位置は、アップタイプとフラットタイプをラインナップ。1981年3月には、セルフスターターやハロゲンヘッドライトなどを装備したアッパーグレードのCB250RS-Zが発売された。81年10月にモデルチェンジしたのち、生産終了。後継車は、DOHCエンジン搭載のCBX250RS(1983年5月)だった。