2024年モデルで新登場した、スクランブラー1200X。1197ccのパラレルツインエンジンを搭載したスクランブラー1200・シリーズは、2019年からラインナップされており、2023年までは、ベースモデルとしてのスクランブラー1200XC、その上級仕様としてのスクランブラー1200XEというかたちで構成されていた。そんな中で生まれたスクランブラー1200Xは、これまでのスクランブラー1200XCを、さらに扱いやすくして、コストパフォーマンスを高めたモデルだった。たとえばシートの高さ。1200XCでは840mmだったものが、新しい1200Xでは820mmとなっていた。さらにオプション設定されたローシートへの換装で795mmまで下げられた。また、1200XCには装備されていなかったコーナリングABSとコーナリングTC(トラクションコントロール)を装備。ウインカーも含めた灯火類は、すべてLEDだった。ベースのエンジンに大きな仕様変更はなかったが、最高出力と最大トルクの発生回転数は、2023年モデルまでのスクランブラー1200・シリーズよりも低くなり、扱いやすさが向上していた。※2023年10月3日発表