ストリートファイター848のカタログ落ちから5年ぶりに復活した、ストリートファイター・シリーズのニューモデルが、ストリートファイターV4だった。パニガーレV4のパワーユニットを搭載し、幅広のバーハンドルを備えたハイパフォーマンス・ネイキッドとしてのストリートファイターV4の発表と同時に設定された、上級仕様(Sバージョン)が、ストリートファイターV4Sだった。ドゥカティのSバージョンの通例に倣い、ストリートファイターV4Sも、足回りにグレードの高いパーツを採用。マルケジーニ製のアルミ鍛造ホイールや、オーリンズ製Smart EC2.0電子制御システム搭載の前後サス(前:NIX30フォーク/後」:TTX36ショック))がスタンダードモデルとの差異だった。発表されたのは、EICMA2019(ミラノショー)を控えた「ドゥカティ・ワールド・プレミア2020」(2019年10月23日開催)でのこと。この時点で、日本への導入予定などの情報はなかったが、その後、販売された。2021年モデルでは、ユーロ5規制に適合。最高出力及び最大トルクの数値は変わらなかったが、その発生回転数が異なっていた。また、ブレーキとクラッチのマスターシリンダーが新しくなり、いずれも、エアが混入しても自動的にエア抜きを行う「セルフ・ブリーディング・タイプ」となった。