スクランブラー900は、2021年モデルまでの「ストリートスクランブラー」が改名することで登場した。そのため、排気量899ccの並列2気筒SOHC4バルブエンジンや5段変速のギアボックスなど、車体そのものは、2021年モデルでユーロ5をクリアしたストリートスクランブラーと同じ。サイドカバーに描かれた車名のロゴが新しくなっているというだけだった。スクランブラーは、クラシックな不整地走行モデルなので、シート高が高めなことが多いが、トライアンフのスクランブラー900は(ストリートスクランブラーの時代から)790ミリで、通常のロードスポーツと変わらないレベル。純粋に、スタイルの好みで選ぶことができた。この改名にともない、トライアンフのスクランブラーモデルは、スクランブラー1200XE/XCともども、+数字という構成になり、分かりやすくなった。