ターセリーSは、ヨーロピアンスタイルのハイホイール(大径ホイール)スクーターとして、2018年10月に発売された。排気量は2種類用意され、日本では原付2種にあたる125ccのターセリーS125と、軽二輪にあたるターセリーS150がラインナップされた。簡潔に言えば、ターセリーSというのは日本市場向けの名称で、欧州ではピープルSとして販売されていたモデルと基本的に同一。「ピープル」は、1980年代にホンダが販売していたモペッドに使われていた名称だったのも影響していると思われた。ターセリーS(ピープルS)の特徴である大径ホイールは、ヨーロッパに残る古い街並みの石畳を安定して走るため。ブレーキは前後ともディスク式で、ABSも搭載され、ヘッドライトを含む灯火類が全てLEDなところは、2010年代の新型スクーターらしい装備。スマートフォンなどの携帯型端末を充電するためのUBS充電器は、ハンドル部分とシート下トランクの2ヶ所に備えられていた。リアボックス(SHAD製)、ナックルガードも標準装備。