ヴェルシスX250は、ニンジャ250系の250ccパラレルツインエンジンを搭載したマルチパーパスモデルとして、2017年4月に発売された。カワサキの250ccマルチパーパスとしては1990年代のKLE250アネーロ以来となる、久しぶりの新型モデルとなった。アドベンチャーツアラーとしてのルックスを持つが、フロント19インチ、リア17インチのホイールにはロードタイヤを履くように(それでも衝撃吸収性のよいスポークホイールを採用するが)、オンロードでのツーリングユースを想定したモデルだと考えたほうがよい。そのことは、バリエーションモデルとしてパニアケースやDCソケットなどを標準装備したヴェルシスX250ツアラーが同時期に(というか、少し先に)発売されたことでも明らか。海外向けには同じデザインの300ccモデルもあるが、国内導入は販売しやすく、維持も容易な250ccクラスのみ。2018年モデルはカラーチェンジを受けるとともに、ヴェルシスX250ツアラーには限定カラーモデルが設定された。2019年モデルからは、ヴェルシスX250ツアラーのみのラインナップになった。2022年10月発売の2023年モデルが日本国内向けの最終仕様となった。