1967年の東京モーターショーに展示され、1968年3月にデビューしたヤマハトレール250DT1(DT-1)は、日本のオフロードトレール車の礎を築き上げたモデルだった。246ccの空冷2スト単気筒エンジンをダブルクレードルのフレームに搭載し、245ミリのロードクリアランスを得た。浮揚力に優れた大径の19インチフロントホイールなどを採用し、いわゆるオフロードバイクのスタイルが、ここで完成した。「DT」のネーミングは、ヤマハの2ストオフ車のアイコンとなり、1998年登場のDT230ランツァまで30年以上も用いられた。