マジェスティC(YP250C)は、250ccスクーターのマジェスティ(2代目)をベースにした「メーカー・カスタマイズドモデル」として、2002年6月に新発売された。この年の3月にマジェスティがマイナーチェンジを受けているため、ベースとなったのもマイナーチェンジ版のほう。当時、隆盛を極めつつあったビッグスクーター(のカスタムブーム)をけん引する存在だったマジェスティを、「あらかじめ」少しカスタムした状態で販売したマジェスティCの特長は、フロントスクリーンがショートタイプになっていたことと、ハンドルがカバードタイプではなくパイプハンドルになっていたこと、バックミラーがメッキ加工されていたことなど。いずれも、スクーターをカスタムする際に、最初に手を付けるであろうポイントだった。マジェスティCは2006年モデルまで生産され、その間は、基本的にカラーリングの変更と、特別外装モデルの設定のみで推移した。モデル終了の2000年代半ばには、ビッグスクーターブームも沈静化しており、2007年に登場にマジェスティがフルモデルチェンジしたのを機に、「C」タイプもその役割を終えた、というかたちだった。