2018年に発売されたブルターレ800RRピレリは、MVアグスタが、ピレリタイヤと新たにサプライヤー契約を結んだことを記念するモデルだった。はじめて披露されたのは、2017年秋のEICMA(ミラノショー)でのことだった。カスティニオーリ・リサーチセンター(CRC)とピレリデザインによって生み出されたカラーリングとコンポーネントが特徴で、とりわけ、リアタイヤはベースモデルのブルターレ800RRよりも幅広の200mmサイズが採用されていた。また、前後タイヤにはウォールペイントを施すことも可能だった(オプション設定)。タイヤ幅が広いこともあり、ホイール幅も必然的に広く、リアは6インチ幅を採用した。排気量798ccの3気筒エンジンはじめ基本構成はベースモデル同様。日本オリジナルとして、SC Project製マフラー、専用のECUキットが同梱されたが、それらを装着した場合は公道走行不可となった。