MVアグスタにおける「RC」ラインは、同社の「Reparto Corse」(Reparto:部門/Corse:レースの)を意味する頭文字。すなわち、レーシング部門の息がかかったモデルラインということになっていた。F3 675は、600ccクラスのロードレースだった世界スーパースポーツ選手権(WSS)に参戦するために、3気筒で675ccというレイアウトと排気量が与えられており、MVアグスタは、F3 675でWSSにワークス参戦していた。2016年モデルで登場したF3 675RCは、そのレーサーレプリカモデルとして、F3 800RCとともに限定販売された。エンジンや車体、電子制御などの基本的な構成は、F3 675と同様で、RCには、アルマイト加工されたアルミパーツが各所に用いられ、モデルイヤーごとに、ワークスレーサーを彷彿とさせるフェアリングが採用されていた。2018年モデルでユーロ4規制に適合した。