2016年モデルで、水冷エンジンを採用して次世代モデルとなった、モダンクラシックのボンネビルシリーズ。伝統的な並列2気筒エンジンが水冷化されたことは、大変革だった。ストリートツインは、同じ2016年モデルで新登場した。ボンネビルシリーズにおけるストリートツインのポジションは、タウンライドでの親しみやすさを求めたシンプルなモデルであることだった。新しい水冷エンジンの排気量は899ccで、SOHC4バルブ。最大トルクの80Nmは、3,200回転/分時で発生するという、高トルク型に設定されていた。組み合わされたギアボックスは5段変速で、トラクションコントロールやABSは備えるものの、同時に登場したスラクストンRやボンネビルT120のようなライディングモードは搭載されていなかった。2019年モデルで仕様変更を受け、エンジン出力の大幅な向上(10psアップ)を果たし、「ロード」と「レイン」のライドモード選択が可能になった。シート下のUSBポートとイモビライザーは初期モデルから継続して装備。ボンネビルシルーズにおけるシンプルでスタンダードなポジションも継続されており、カスタマイズベースとして期待されるのも同じだった。2021年モデルでは、ユーロ5へ適合するとともに、各部がブラッシュアップされた。シートクッションが従来よりも厚くなり、心地よさが向上した(シート高は765ミリ)。フロントのブレーキキャリパーにはブレンボ製を採用。