スーパーバイク世界選手権(SBK)用ワークスレーサーのVTR1000SPWをベースに公道仕様を設定する方法で登場したVTR1000SP-1を引き継いだのが、2002年モデルからのVTR1000SP-2であった。SP-1からSP-2への進化は、レーサーらしく細かな部分が多いが、見た目でのちがいは(数字を除けば)、少し高くなったフロントスクリーン(約3cm)や、小型化されたウインカー、スイングアームの形状ぐらいだった。とはいえ、インジェクションのボディ径をレーサーSPW並みのφ62mmに拡大したことや、キャスター/トレールが変更されたことなどのほうが、SP-2を進化版たらしめたことは言うまでもない。なお、SBKのレギュレーションが変わり、2004年からは4気筒でも1,000ccが可能となったため、ワークスマシンのベースはCBR1000RRへと移行した。なお、RC51という名称で呼ばれることがあるが、それは通称で、ホンダでの型式名はSC45である。