1984年から1985年まで、海外向けに展開されたVF1000シリーズのスポーツモデルが、このVF1000Rと、ハーフカウル仕様のVF1000Fだった。両車は、998ccの水冷V型4気筒エンジンを搭載するところは同じながら、そのエンジンのカムシャフト駆動が異なり、当時の耐久レーサーだったRS1000RWやRS850Rのレプリカと位置付けられたVF1000Rはカムギアトレーンで、ハーフカウルのVF1000Fはカムチェーンで駆動されていた。なお、耐久レーサーレプリカという意味では、VF1000Rは、CB1100Rの後継モデルということになる。この後、4気筒スーパースポーツのフラッグシップは、直列4気筒のCBRシリーズに一本化されていった。※海外市場専用モデル