ディオXRバハは、原付スクーターのディオ(スーパーディオ・AF-28)をベースに、オフロードトレールのXLR250バハと共通イメージの大型デュアルヘッドライトを装備した変わり種スクーター。発売は1994年3月で、前年開催の第30回東京モーターショーに参考出品されたモデルが市販されたかたちだった。名前の由来となった「バハ・カリフォルニアレース」参戦マシンのようないでたちは、ヘッドライトのほか、ナックルガードやるでパイプガードのような大径パイプのリアキャリア、ブロックパターンの前後タイヤにも表現されていた。前輪には直径160mmのディスク・ブレーキを装備。エンジンは、49ccの空冷2スト単気筒。最高出力は6.8ps。初期モデルは、いかにもオフロードモデルのようなブラッシュパターンのグラフィックが印象的だったが、96年のカラーチェンジでは、単色の大人しいカラーリングになった。なお、このモデルの名称はディオ「XR」バハで、発売が94年3月なのは既述の通り。ホンダの市販オフロードトレールが、XLR系からXR系に移行したのは、1995年1月なので、なぜか、ディオXRバハが先に「XR」を名乗っていた。バハ・スタイルのモデルは、モンキーにも設定された(モンキーバハ)。