ノーティダックス(CY50)は、ダックスホンダシリーズの第4弾モデルとして、1973年(昭和48年)7月に発売された。先行したダックス(ST50/ST70)やマイティダックス(ST90)とは異なり、ダウンチューブを持つダイヤモンドフレームに、4スト単気筒49ccエンジンを直立で搭載する構成が特徴。カブ系エンジンの先行シリーズとは異なり、ノーティダックスは、CB50系エンジンを採用していた。不整地でも安定した走行を行うための極太タイヤ(前後とも5.4-10)を履き、ミッションは4段変速で、燃料タンク容量は3.5リッターと大きめだった(ST50の2.5リッター比で)。1976年にマイナーチェンジを受け、中低速域でのトルクアップをはかり、ギア比(二次減速比)も変更された。また、この際に、キーの差込口がタンク左下からハンドル中央部に移設された。