2023年モデルに「新」登場したスピードツイン900は、これまで「ストリートツイン」と呼ばれていたベーシックなロードスターが、「改名」したモデルだった。そのため、排気量899ccの並列2気筒SOHC4バルブエンジンや5段変速のギアボックスなど、車体そのものは、2021年にマイナーチェンジを受けたあとのストリートツインそのまま。サイドカバーに描かれた車名のロゴが新しくなっているというだけだった。なお、この改名に伴って、スピードツインと呼ばれていた1200ccモデルは、スピードツイン1200呼ばれるようになった。いずれにせよ、スピードツイン900は、トライアンフのモダンクラシックシリーズにおいて、最もとっつきやすいモデルという立ち位置に、変化はなかった。2025年モデルで大幅なアップグレードを受けた。これまでハロゲン(H4)だったヘッドライトを含め、灯火類はフルLED化され、サスペンションは、フロントに倒立フォークを、リアにビギーパック付きショックを採用(ともにマルゾッキ製)していた。1眼タイプのメーターは、上部LCDディスプレイにエンジンの回転数やシフトポジションなどを、下部のTFTに走行モードなどを表示するようになった。