ポールスマート1000LEは、2006年に、わずか2,000台だけの限定生産車として発売された「スポーツクラシック」モデル。モデル名になったポール・スマート(Paul Smart)は、1960年代から70年代にかけて活躍した英国人ライダーのこと。1972年のイモラ200(マイル)レースで、ドゥカティを駆って優勝。その時のマシンのカラーリング(ブルーのフレームにシルバーの外装)は、ポールスマート1000LEのモチーフになった。1気筒あたり2本の点火プラグを持つデュアルスパーク式の空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブエンジン(992cc)や、フレーム、乾式クラッチ、6速ミッションなどは、同時に登場したレビュラーモデルのスポーツ1000と共通だったが、ポールスマート1000LEは、オーリンズ製のフルアジャスタブルサスペンションを前後に装備していた。ポールスマート1000LEの発売後、ヘリテイジスタイルのレーサースタイルを持つレギュラーモデルとして、スポーツ1000Sがラインナップされた(2008-2009年)。