2017年モデルから登場した1290アドベンチャーSは、前年のインターモト(ドイツ・ケルン)で発表された新生代のトラベルモデルだった。排気量1,301ccの大排気量Vツインエンジンは、118kWを発生。ライドバイワイヤなどの電子制御が、ロングツーリングをサポートした。1290アドベンチャーSの登場と同時に、オフロードタイヤ+スポークホイールの1290アドベンチャーRも登場していた。オンロード向きの1290スーパーアドベンチャーSは、ウインドスクリーンが(Rよりも)大きめ。2021年にモデルチェンジを受け、欧州規制のユーロ5に適合した。同時に1290スーパーアドベンチャーRもモデルチェンジしたが、ここまでホイールやタイヤなどは違えども姉妹モデルらしさを継続していた両車は、ここからその外観印象も大きく異なるものとなった。オンロード指向の強い1290スーパーアドベンチャーSは、イメージのコンセプトを継続。ただし、ボディワーク、フレーム、スイングアームなどは一新された。また、一定速での長距離巡航を助けるアダプティブクルーズコントロール(ACC)などの電子制御が追加設定された。