スーパーバイク世界選手権(SBK)のレギュレーションが、2気筒エンジン搭載車に1,000ccの排気量が持てることを定めていた時代、ホンダはVTR1000SPWというレーサーを投入していた。その市販モデルが、VTR1000SP-1・VTR1000SP-2・RVT1000R(US向け)という一連のVツインリッタースポーツだった。VTR1000SP-1は2000年に登場した。90°V型2気筒エンジンは、VTR1000Fファイヤーストーム用ユニットがベースながら、カム駆動をギアとし、フューエルインジェクションを搭載するなど、スーパーバイク用マシンの公道仕様らしさを満載したスペシャルなモデルだった。2002年には、後継のVTR1000SP-2へ移行した。なお、RC51という名称で呼ばれることがあるが、それは通称で、型式名はSC45となる。