MTX200Rは、MTX125R(1982年)の車体に、排気量193ccの水冷2スト単気筒エンジンを搭載した軽二輪クラスのオフロードスポーツモデルだった。発売は、1983年2月のこと。MTX-Rシリーズには、この年の6月にMTX80Rが登場して、50cc含めた4種の排気量モデルが揃うことになるが、MTX80Rが、MTX50Rの車体に79ccエンジン搭載であったように、1983年生まれの200と80は、排気量拡大版というポジションだった。MTX200Rのエンジンにも、MTX125Rに採用されていた自動調整トルク増幅排気システム(ATAC)が採用され、26psのハイパワーと中・低速域での粘り強さを両立させていた。前後ホイールにはアルミリムが採用され、ばね下重量の軽減も図られていた。1985年には、MTX200Rにマイナーチェンジ版としてのMTX200R2が発売された(別項)。