MBX50(1982年・84年)の発展的モデルとして、1985年11月に発売された原付ロードスポーツ、それがMBX50Fだった。エンジンは、マイナーチェンジ後のMBX50(1984年)と同じ水冷式のAC08E型ながら、最高出力を5.6psから7.2psに高出力化。ミッションは、MBX50初期型(1982年)同様の6速ミッションになっていた。また、新たにヘッドライトカウル(ミニカウル・ビキニカウル)を装備。スポーツバイクらしいルックスが強調された。フロントブレーキには、ホンダ独自のデュアルピストンキャリパーを備えた油圧式ディスクブレーキを採用。リアサスはMBX50から引き続きプロリンク式だった。MBX50は比較的短命なモデルとなり、1年3か月後の87年2月には、同じAC08E型エンジン搭載のNS50Fエアロが登場した。