DJ・1Rが、フルモデルチェンジするかたちで、1988年2月に発売されたのが、DJ・1RRだった。スポーツスクーターとしての性能を向上させるために、新設計のシリンダーを採用して、掃気効率を改善させたことなどによって、空冷2スト単気筒エンジンの出力を、6.0psから6.8psにアップ。また、ロングストローク化によって、トルク特性と加速力も良くなっていた。フロントサスペンションには、左側に減衰特性が優れた油圧式ダンパーを内蔵し、前輪のドラム式ブレーキには、フィン付きの大径サイズ(95mm)が用いられていた。なお、DJ・1RRの「RR」は「ダブルアール」と呼ぶのが正式。DJ・1シリーズは、このダブルアールを最後に幕を下ろした。※なお、正式な車名表記は「DJ・1RR」ながら、Jと1の間が中黒(・)ではなくハイフン(-)で繋がれることがあるため、ここでは併記した。