2017年4月に発売されたレブル500は、同日に登場したレブル250の排気量が異なるアメリカンクルーザーだった。レブル250との違いは、名称の通り、排気量471ccの直列2気筒エンジンを搭載していたこと。素材感の強いシンプルなスタイリングや足回りは250と共通。シート高は690ミリと低く、ミッドコントロールのステップポジションで、扱いやすいところも同じ。ABS搭載の有無で2バリエーション展開だった250に対し、レブル500ではABS装備モデルのみの設定だった。メインキーが、メーター近くではなく、タンクの左下に設置されていたのは、アメリカンっぽさの演出だった。2019年11月に行われたECIMA(ミラノショー)で、マイナーチェンジされた2020年モデルが発表された。ヘッドライト含め灯火類がLED化され、渋滞などでの操作を助けるアシストスリッパークラッチを採用した。また、ミラノではビキニカウルや蛇腹式のフォークブーツ等のカスタムパーツを装備した「Sエディション」も展示されたが、日本市場向けの2020年モデルには、Sエディションは設定されなかった(レブル250には設定された)。2023年1月に、平成32年(令和2年)排出ガス規制をクリアして、新しい型式「8BL-PC60」を得て、継続生産された。