2000年2月に新発売されたシャドウスラッシャーは、シャドウ400(1997年~)をベースにしたアメリカンモデルだった。先行したシャドウ400が、クラシカルなスタイルを与えられていたのに対し、シャドウスラッシャーは、車高が低くて長い「ロー&ロング」なデザインを強調したものになっており、同じアメリカンスタイルとはいえ、明確にキャラクターが異なっていた。初出は1999年秋の東京モーターショーであり、その好評を受けての市販化だった。エンジンはシャドウ400と同じツインプラグの水冷52°VツインOHC3バルブエンジンながら、点火タイミングを変更することで、ワイルドな車体らしい鼓動感が演出されていた。翌年には、プルバックハンドル仕様車がタイプ追加されたが、それ以降はカラーチェンジのみで推移し、2007年12月発売の2008年モデルを最後に、ラインナップから姿を消した。とはいえ、2008年の11月に登場したシャドウカスタム400は、事実上のシャドウスラッシャー後継モデルだった。