タイガースポーツ660は、2022年の新型モデルとして、2021年10月に発表された。タイガーシリーズは、トライアンフにおけるアドベンチャースポーツカテゴリーのブランドネームで、発表時の1200ccや900ccクラスよりも少ない、排気量660ccの3気筒エンジンを搭載したミドルレンジという位置づけ。またタイガー「スポーツ」となると、舗装路での走行性能に比重を置いた設定になるという前例もあり、新生タイガースポーツ660も、ロードスポーツと同じ前後17インチのホイールとロードタイヤ(ミシュランRoad5)を装備していた。電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)を採用し、ライディングモードはロード/レインから選択可能。ABSとトラクションコントロールを装備し、アドベンチャーモデルらしく、トラクションコントロールはオフにすることもできた。自動キャンセル機能付きのウインカー(ターンシグナル)含め、灯火はフルLED仕様。メーターはカラー液晶。2025年モデル(2024年11月発表)で、大幅なアップデートが施され、クイックシフターやクルーズコントロールを標準装備化し、アップデートされたコーナリングABS、トラクションコントロールを備えた。エンジンモードは、これまでのロード/レインに「スポーツ」が加わるなどの変更を受けた。