トゥオーノ457は、2024年11月に行われたEICMA2024(ミラノショー)で発表されたネイキッドスポーツだった。アプリリアの「トゥオーノ」が、フルカウルスポーツの「RS」をベースにしたカウルレスモデルであったことから、トゥオーノ457にも、対となるRS457が存在していた(前年のEICMA2023で発表済み)。排気量456.9ccの並列2気筒エンジンを搭載した両車だが、近似した排気量のRS660/トゥオーノ660も同時ラインナップされていたが、これには、当時のEU圏での運転免許制度が影響していた。EUの二輪車免許には、A(排気量・エンジン出力無制限)、A2(排気量無制限・出力35kW以下)、A1(125cc以下・11kW以下)という区分があり、トゥオーノ457の35kWという出力は、A2免許所持者対応という役割があった(注)。なお、トゥオーノ457のフロントマスクデサインは、2000年代のトゥオーノ1000Rいインスパイアされたコンパクトなものを採用。同時代の他の「トゥオーノ」と比べても、カウルレスの比率は最も高かった。(注:35kW以上の高出力モデルをデチューンしてA2免許対応にすることもできたが、その場合でも、ベース車の出力は70kW以下でなければならなかった)※2024年11月時点で日本市場未発表