スクランブラー1200スティーブ・マックイーン・エディションは、2021年に世界限定1,000台のみが販売された特別仕様車。俳優スティーブ・マックイーンの代表作のひとつ、「大脱走」(1963年公開)で有刺鉄線を大ジャンプで超えるシーンは、トライアンフとマックイーンのイメージ共有を決定づけるものとなった。そのアクションを支えたトライアンフTR6が、2021年に発売された限定モデルのモチーフになっていた。ハンドルバーのクランプ部分には、マックイーンのサインとシリアル番号がレーザーエッチングで刻まれ、エンジンプロテクションバーやラジエターコアガードが標準装備され、フロントフェンダーはアップタイプが採用されていた。ベースとなったのは、スクランブラー1200XEで、2021年モデルでは、欧州の排出ガス規制ユーロ5に適合するための仕様変更を受けていた。排気量1,197ccの水冷並列2気筒エンジンは、90psの最高出力と110Nmの最大トルクを発揮した。