ハイパーモタード939の後継モデルとして、2019年に登場したハイパーモタード950の上級仕様車が、ハイパーモタード950SPだった。これまでのSPモデル同様、足回りを中心にグレードアップしたパーツを使い、サスペンションセッティングを変更(車高と稼働量アップ)によって、サーキットランも容易に受け止められるようになっていた。主なグレードアップ/変更は、スタンダードモデルのマルゾッキ製フォークに対し、SPではオーリンズ製になり、ストローク量も15ミリ増しの185ミリになっていたことや、SPのホイールにはマルケジーニ製のアルミ鍛造が採用されていたこと、OEMタイヤがピレリのディアブロスーパーコルサSP V3(スタンダードはディアブロ ロッソ3)になっていたこと、アップ/ダウンに対応したクイックシフトの標準装備などだった。排気量937ccの水冷L型2気筒テスタストレッタ11°エンジンやリアフレームもトラス形状になったフレーム、センターアップスタイルのマフラーなどの基本構成はスタンダードモデル同様。