アプリリア・RS457は、2024年の新型モデルとして、前年秋のEICMA2023(ミラノショー)で発表されたスポーツモデル。排気量457ccの並列2気筒エンジンを搭載していた。この当時のアプリリアには、RS660(659cc並列2気筒エンジン)もラインナップされており、ミドルクラスの類似したスポーツモデルが2機種併存することになったが、これは、EUにおける免許制度区分に由来するもの。最高出力73.5kWを発揮するRS660は、当地のA2ライセンス所有者では運転不可(35kW以下である必要があった)で、RS660をベースにしたA2仕様車を仕立てることもできなかった(ベース車は70kW以下である必要)。そこで登場したRS457の最高出力は35kWで、A2ライセンスに対応。A1ライセンス(125cc・11kW以下)対応のRS125と、Aライセンス対応のRS660(あるいはRSV4)をつなぐモデルとなった。2気筒エンジンであることや、外観のイメージから、RS457はRS660の排気量縮小版と捉えられるかもしれないが、実際は新設計モデル。フロントブレーキはシングルディスクで、タイヤサイズは、RS660よりもやや細く、前110/70・後ろ150/60だった。ABS、トラクションコントロール、3種類から選択可能なライディングモードが採用されていた。※日本市場未発売モデル(2024年1月現在)追記:2024年11月に、翌年2月からの日本市場導入が発表された。