スピードトリプル1200RSは、1994年以来のスピードトリプル・シリーズにおける最高峰(当時)モデルとして、2021年に登場した。前身はスピードトリプルRS(1,050cc3気筒)で、車名の数字からも分かるように排気量は1,160ccまでアップされ、最高出力は+30psの180psを発揮するようになっていた。新型スピードトリプル1200は、「RS」から導入されたが、もともとはシリーズ最高峰を表す称号。オーリンズ製のフルアジャスタブルサス、ブレンボ製のStylemaブレーキなどを採用していた。「トラック」を含む5種類から選択可能なライディングモード、クイックシフター、キーレスシステムを搭載。IMU(慣性測定装置)を用いた車体の電子制御は、コーナリングABSやトラクションコントロール(オフも可能)、ウイリーコントロールが採用されていた。スタイリングは、シリーズ伝統の2眼タイプを維持しながら、よりシャープな印象に変更され、フライスクリーンは廃されていた。